サービス概要―緩降機

点検をされる方へ あなた自身の安全のために

 点検を始める前に
  緩降機(かんこうき)は消防法令で規定される避難器具です。
イ). 点検には甲種もしくは乙種の第5類消防設備士または第2種消防設備点検資格者の資格が必要です。
ロ). 2人1組で点検を行なって下さい。

 調速器
イ). 手動走行試験(下図参照)(本体を床に置いて、ロープを手動で往復走行させブレーキ抵抗を確認)
ロ). 全体を目視で確認。

 ロープの長さ
イ). 設置場所に応じた長さであること(FL〜GL)
ロ). 着用具の下端が降着面等からプラスマイナス0.5mの範囲内にあること
(下に階段で降りて自分の目で確認)

 降下試験(最重要)
イ). 体に着用するのは必ず短い方のロープ(長い方のロープは地上に降ろしておくこと)。
ロ). ロープを2本とも握って窓の外へ
ハ). 体勢を整えたら両手を離してください。そのまま自重で降下します。

緩降機とは

 ここでは当社の主力製品でもある緩降機について紹介します。
「避難器具とは」でも記した通り、使用者が他人の力を借りずに自重により自動的に連続交互に降下することができる機構を有するものをいい、常時取り付け具に固定されて使用する固定式と、使用時に取り付け具に取付られて使用する可搬式があります。これ以外の分類即ち規格としては、一人用と多人数用があります。しかし、日本国内に本拠を置くメーカーで多人数用を製造しているところはありません。多人数では降下時のタイミングを合わせなければならない等多くの問題が生じます。このため規格上は認められているものの、その安全性を考えて現状では国家検定合格品はありません。よってここでは一人用の緩降機に限定して記述します。

緩降機は一般に調速器、調速器の連結部、ロープ及び着用具で構成されるものであることとされています。

① 調速器

調速器とは、読んで字のごとく降下速度を調整する器械(機械にあらず、原動機の類は装備していません。)のことで、緩降機の命ともいえる部分です。
緩降機の最大使用荷重は、最大使用者数(各社とも上記の理由で1人です。)に1000Nを乗じた値以上でなければなりません。当社では規格を上回る耐荷重1360N(300ポンド)でロープ長3m〜50mとしています。また、調速器は常時分解掃除等を行わなくても作動することや、機能に異常を生じさせるおそれのある砂その他の異物が容易に入らないよう措置されていること等の諸条件があります。従ってお客様のほうで注油分解清掃等を行っていただく必要はありません。「絶対に」お止め下さるようお願い申し上げます。

② 調速器の連結部

フックがこれにあたります。当然のことですが、使用中に分解、損傷、変形又は調速器の離脱を生じないものでなければならないとされています。

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③ ロープ

JISG3535で定める航空機用ワイヤーロープ(当社では直径3.5mmのものを採用しています。)を芯として綿糸で覆い、さらにポリエステルの外装を金剛打ちで施しています。損傷を生じないことはもちろん、降下中の旋転を防止するのが大きなポイントです。また、緩降機のロープ長についてですが、取付位置に器具を設置したとき、降着面等へ降ろした着用具の下端が降着面等からプラスマイナス0.5mの範囲となるように設定することとされています。具体的には、床面から地面までの長さとお考えください。緩降機はロープ長を1m刻みで製造しています。この時に端数が出た場合は四捨五入でお願いします。0.5mならば切り上げ、0.4mならば切り下げてください。例えば、床面から地面まで10.8mならばロープ長11mの緩降機をご採用ください。同様に10.3mならば10mの緩降機をご採用ください。

④ 着用具

実際に使用される方が体重を預ける部分です。

  1. 緊結金具
    ロープと着用具を連結しています。
  2. ベルト&ベルトガイド
    緊結金具から調体部までをつなぎ使用者の身体を固定します。身体を十分後方にそらすことで自動的に締まりマジックテープがくっつきます。
  3. 調体部(調体ばね・調体環)
    使用時には使用者の体重が降下方向に加わる部分です。上記のベルト部分と一体で着用具として機能します。最大使用荷重の6.5倍に相当する引張荷重を加えて5分間保持した場合、破断又は著しい変形を生じないものであることとされています。当社の技術開発陣は平成13年3月13日に「緩降機の着用具の改良」で消防庁長官より優秀賞を受賞しています。

⑤ リール

ご使用前に投げ下ろしていただくのがこのリールです。調速器1つにつき、2つの着用具がついています。リールには長い方の着用具がロープとともに巻きつけられています。万一人に当たっても大きな受傷の無いようにポリエチレンで作られています。冒頭にも記述しました通り、避難器具をご利用いただくのは逃げ遅れた方です。リールから長い方の着用具を取り外してから、地上にロープと着用具だけを下ろすことは「絶対に」お止めください。「必ずリールごと」投げ下ろしてください。

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